これができたらドリフト中級者!
ドリフト状態でのコーナー進入や、ドリフトの維持にも使える「クラッチ蹴り」です。
クラッチを蹴るってどういうこと?と思われるかもしれません。クラッチは普通、「踏む」ものであって「蹴る」ものではありませんよね・・・。クラッチ蹴りは、ドリフトで使われるポピュラーなテクニックですが、普通の運転やグリップ走行ではまずすることのない動作かと思います。
動きとしてはクラッチを文字通り「蹴る」!
それだけです(笑)
アクセルをベタ踏みした状態でクラッチを一瞬踏んで離すのですが、アクセルを踏みっぱなしにした状態でクラッチを切る(踏む)とエンジン回転が一気に上がります。その状態で一気にクラッチを繫ぐ(離す)ことで、タイヤがホイールスピン状態に入るわけです。
まず練習のために、ドリフト維持のリカバリーで使用するクラッチ蹴りをマスターしましょう。特にトルクが不足しがちなNA(自然吸気、ノンターボ)の車でドリフトをする場合には、よく使うテクニックです。
サイド進入でコーナーに入り、パワースライドに繋げるのですが、アクセルを踏んでもトルク不足でなかなかエンジン回転が上がらず、ドリフトが続かない・・・。そんな時、アクセルを踏みながらクラッチを「蹴って」みてください。一瞬エンジン回転が上昇し、ホイールスピン量が増えるはずです。
特に振り返しの際など、エンジン回転が落ち込みがちになりますので、グリップが戻ってきてしまったな、と感じたら、2、3回クラッチを蹴ってやると、安定してドリフト状態が維持できます。
このリカバリーでの「クラッチ蹴り」をマスターしたら、次はいよいよクラッチ蹴り進入です。
クラッチ蹴りを使ってのコーナー進入は、サイド進入と比べて一気にパキンとした振り出しができますし、エンジン音も高回転でコーナーに進入してくるため見た目にも派手で、迫力のあるドリフトが可能となります。
ドリフト大会などで進入のきっかけで使われる事も多い技ですね。
やり方はまず、1コーナーの手前の直線でアクセルを踏み込み、速度を載せてイン側のラインを通ります。
そこから進入するためアウト側のラインに寄せていきながら、サイド進入より手前でアクセルを踏み込みながらイン側にハンドルを切った直後、クラッチを蹴り込み、そのままアクセルを踏みっぱなしにします。
するとドリフト状態に入りますので、すかさずカウンターをあてます。サイド進入よりも角度の付き方が急激になりますので、カウンターはセルフステアだけでなく、自分で反対方向にハンドルを投げるようにしてカウンターをあてると成功しやすくなります。
速度域が高いため、クラッシュの可能性も高くなりますので、感覚を掴むまでは広場などのエスケープゾーンが広い場所で練習するのが良いでしょう。
ドリフト状態に入ってからは③サイドターン+パワースライドの要領で、スライド量をコントロールしながらコーナーをクリアします。
プロドリフト選手の末永直登さんの下記動画で、5:10くらいからわかりやすくく解説されていますので、是非ご覧ください。
これができるようになると、さらにドリフトが楽しくなります!是非マスターしてみてください。